新潟県内港(新潟港・直江津港)での物流サービス
サービス地域
新潟東港では週8便の外国定期航路が、新潟空港では国際定期便が、中国・韓国・ロシアと新潟を結んでいます。さらに、海運では上海・釜山港、空輸では仁川空港など国際貨物の集積地を経て、アジアはもちろん世界各地との物流を可能にしています。
一方、新潟は高速道路と幹線国道の結節点であり、東京・仙台・金沢などが300km範囲に位置する地理的要因により、国内陸運拠点としても恵まれています。新潟港を拠点とした世界規模の物流が実現できます。
拠点
臨港埠頭(新潟西港)
臨港埠頭は、日本で唯一の私有港湾です。港湾施設の管理・運営を当社が行っています。一般貨物埠頭、危険物専用埠頭、油槽船専用埠頭など、最大水深10m、最大6万トンの船舶が接岸可能な埠頭を備えており、船から荷卸しした貨物、船積みする貨物を保管する多種多様な営業倉庫、上屋、野積場、燻蒸施設の他、荷捌きを行う大型90トンクレーンを始めとした荷役機械、車輌設備を有しています。私有港湾であることから、柔軟な対応が可能であり、お客様の様々なご要望にお応えすることができます。
新潟東港
後背地に広大な工業団地及びエネルギー基地を抱え、本州日本海側随一の外貿コンテナ取扱量を誇る新潟東港は昭和44年の開港以来、北東アジア地域の拠点港湾として着実に発展してきました。平成23年には日本海側拠点港(総合的拠点港及び機能別拠点港〈国際海上コンテナ、LNG〉)に選定され、果たす役割は益々大きくなっています。当社では本船・沿岸荷役からターミナル上屋・立体自動倉庫・定温倉庫など充実した保有設備での保管・流通加工にも対応しており、多様な物流サービスを提供しています。
直江津港
上信越自動車道と北陸自動車道の分岐点に位置し、北陸新幹線開業によって交通アクセスが益々便利になりました。釜山港(韓国)、大連港・天津港(中国)を結ぶ定期コンテナ航路を有し、釜山港をハブ港として、アジア・欧米など、世界各国とのサービスを提供しています。また、LNG火力発電所の建設が進んでおり、未来に向けた発展途上の港となっています。当社では直江津港、姫川港、柏崎港における船舶代理店業務・通関業務並びに輸出入貨物に関わる乙仲業務を行っています。
最新動静
直江津港定期コンテナ船スケジュールはこちらからご確認いただけます。
直江津港から各地域へのアクセス
直江津港を擁する上越市は、日本海のほぼ中央に位置し、陸・海の交通ネットワークが交わる都市です。直江津港の後背圏には、北陸自動車道と上信越自動車道が接続しているほか、複数の主要な鉄道(妙高はねうまライン・日本海ひすいライン・信越本線・ほくほく線)が結節しており、2015年3月の北陸新幹線(上越妙高駅)開業により、人や物が行き交う交通の要衝となっています。
また、上信越自動車道は全区間4車線化され、2019年12月より全面開通し、直江津港へのアクセスの向上が図られています。
新潟港活用のメリット
新潟港の地理的優位性
新潟港は日本海を挟んで中国・韓国・ロシアに近く、地図を逆さにすると、それらの地域にとっては日本の中央に位置する港です。また、新潟と首都圏の近さも一目瞭然です。
中国・韓国・ロシアの総領事館が新潟市内にあることから、人・モノ・投資などの交流が活発であり、相互に理解を深め、多くの実績を積んできたという側面もあります。つまり、地理的な距離だけでなく、経済や文化面においても「近さ」を持つという優位性が新潟港の大きな特徴です。
東日本太平洋側港湾のバックアップとして
東京港・横浜港・川崎港では日常化する混雑と労働力不足、交通渋滞などにより、本船荷役から倉庫への搬入に数日かかるという例も少なくありません。新潟港では、コンテナヤードへの搬出入がスムーズであり、危険品倉庫も含めた多様な倉庫群が港頭地区にあるため移動は短時間で完了し、輸出入通関申告も迅速に進みます。こうしたメリットから新潟港は京浜港のバックアップ港として注目を集めています。
新潟港の利便性向上のためのリンコーの取り組み
新潟港エリア初の本格的危険品倉庫を建設
- 対象貨物:消防法危険物第4類対応 保税蔵置場
- 延床面積:990m2 平屋(常温)
- 収容能力:4,800ドラム(200リットル/ドラム
2019年3月稼働!
こちらから動画をご覧いただけます。
大型常温倉庫を2棟建設
保管能力増強のために、大型常温倉庫を2棟建設しました。
- ターミナル8号(高床)、ターミナル9号(低床)
- ターミナル10号(高床)
- 床面積:23,604m2
2019年9月稼働!
危険物タンクコンテナ蔵置所を開設
- 蔵置可能品目:消防法第4類2~4石・動植物油類
- 最大蔵置本数:ISOタンクコンテナ×50基
太平洋側大規模災害時における新潟県港湾による代替輸送基本行動計画について
新潟、富山、石川、福井の港湾を対象とした代替輸送基本行動計画※が、北陸地域国際物流戦略チームにより策定(平成29年1月)されたことを受けて、それを補完し、本県に特化した内容を追加した新潟県版計画を取りまとめました。
※「太平洋側大規模災害時における北陸地域港湾による代替輸送基本行動計画」
策定:北陸地域国際物流戦略チーム 広域バックアップ専門部会
(事務局:国土交通省北陸地方整備局)
詳細はこちらからご確認ください。
事例
他港から新潟港への乗り替え
- 消防法第4類に分類される引火性液体、毒劇物法における医薬外毒物の保管が可能な東港ケミカルセンター1号倉庫が稼働して以来、これまで京浜港及び周辺の倉庫を利用されていた新潟県内の化学品メーカーが輸出貨物を新潟港から船積されています。
- 一般国道、高速道路といった幹線道路へのアクセスが容易で、北日本地区での出荷、配送基地として港頭エリアに位置する弊社倉庫をBtoB、BtoCなど流通形態を問わずご利用いただいております。
- 太平洋側での大規模災害が発生した際の同時被災リスクを軽減し、事業を継続するため、有事の際に直ちに新潟港を発着点とする物流に切り替えられるよう、平常時においても新潟港をご利用いただいております。南海トラフ地震を想定される中京、関西の荷主企業からの問い合わせも増えています。
- 慢性的な京浜港の混雑、常態化するトラック不足を回避するため、新潟港をご利用いただいております。数日の航海日数の差は、新潟港でのスムーズな本船荷役作業、税関手続、集配車手配で埋めることができ、北関東向けの輸送業務も多くご依頼いただいております。
- ファーストポートとして新潟に寄港する航路が多く、太平洋側を含む東日本向けに配送される輸入貨物では仕出港によっては京浜港と遜色のないリードタイムが期待できることから、隣接県だけでなく、仙台市内向けのコンテナ輸送もお任せいただいております。